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ノムリエの追言「世界一のカレー!」


ノムリエの追言
「世界一のカレー!」



(1)
玉ねぎ20個をくし形に切ったものを炒める。
マトンでブイヨンをとる。
これはあくまでもルーの為で、
骨・肉は十分ダシをとったら捨てる
(2)
奥の右の鍋には世界一と言われている牛のすね肉。これは塩コショウでこんがり焼いた後、2日半、煮込む必要がある。
左上の鍋のトリッパ(牛の胃袋)、
これは約4日間ほど煮込む必要がある。
(3)
玉ねぎはバターで飴色になるまで炒める。
(4)
飴色になると、まるでリンゴのコンポートのような甘さ。そこにニンニクと生姜を入れる。
(5)
カレー粉をいれた後は、ジョンカードの赤ワインを2本入れる。後は、鷹の爪、ニンジン、ジャガイモ、何でも好きな野菜を入れる。

ナンで食べてもいいし、
クスクスにぶっかけるのも良し。

一番好きなのは、100%のもち麦しかも精麦されていないものに ぶっかけると最高です。


私は古臭い家庭の育ちで台所に入ることを禁じられていました。
だから料理の事は一切わかりません。
しいていえば、食べるの大好きで、カレーは過去に数十回作ったことがあります。

食べた人は必ず世界で一番おいしいカレーだと言ってくれる。
でも世界で一番お金と時間がかかっているカレーでもある。

ポイントは玉ねぎを多くたくさん使う事によって唐辛子の辛さ、ニンニク、生姜を和らげることができる。 ただし、炒めるのに2時間かかる。

もう一つのポイントは、マトンでブイヨンをとる。
脂が結構出るために渋めの強いワインがうまくマッチングする。
ただ、まずいワインを入れると、せっかく時間をかけて作ったカレーがパーになってしまう。 高級でなくてもいいから、美味しいワインを使う。

カレー好きな友人の為に必死でつくったが、
結局ほとんどみんなに食べられ自分の胃袋にはほとんど入らなかった。

このカレーはワイン無しでは食べられない。特にボルドーの赤が合う。
お寿司よりも和食よりも、お蕎麦よりも、このカレーは絶対にワインに合う。



【 道上 雄峰 】
幼年時代フランス・ボルドーで育つ。
当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。




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